工務店さんとのコラボで、
キッチンリノベーションのお施主様に対して、
片付け作業のお手伝いと、収納提案をしました。
お施主様は これまでも、
キッチンをどうにかしようと収納を試みてきましたが、
「新しい物を、ついつい買ってしまって
物がどんどん増えてしまう」
「でも、奥に片付けてしまうと、
使わなくなってしまったり、
保管してあることすら忘れてしまう」
ということを自覚されていました。
なので今回は、
■今後使う物(≒買う物)の基準を定める
■収納の基準(≒物の指定席)を定める
■どの部分の収納に関しても、収納物が一望出来て、
なおかつ取り出しやすいような収納を提案する
これらを目指しました。
今回は、
お施主様と一緒に片付け作業をして、
収納の基準を定めて行き、
これと同時進行で
プランを立てて行きました。
片付け作業は、
収拾がつかないまま終わることの無いよう、
小さな範囲・小さなテーマを設けて、
毎回小さな結末を迎えられるように配慮しました。
今回のテーマに関する物を全て出して
↓
必要か そうでないかを 分類して
↓
機能・用途ごとに配置する場所を検討する
このような順序で、
片付け作業を進めました。
お施主様が「必要だから残す」と判断した
アイテムの寸法や数を基にして、
どんな物を、どれだけの量で、
どこに収納したら使いやすいのか、
お施主様と相談しながら、
プランを定めていきます。
今まで幾つも試されてきた収納容器に関しても、
今後目移りしたり、探し回ったりする必要が無いように、
定番品を決めました。
片付け作業~プランの打ち合わせ回数を多く取り、
お施主様の意思を確認しながら、
プランを確定させて行きました。
今現在も、片付けブームが続いており、
一般的に『物が少なければ、管理がしやすい』
と言われていることは確かです。
しかし、お施主様の楽しみまで削ってしまっては、
見た目がどんなにスッキリ美しくなったとしても、
そのリノベーションには満足して頂けません。
お施主様は元々、旅行先などで、
器を買ってくることを楽しみとされていたり、
また、食に関して アンテナの高い方ですので、
様々な食材・調味料を持たれていました。
片付け作業において、
かなりの量を処分したにもかかわらず、
残ったアイテムは多めでしたが、
物が一望できる収納と、
また新しいアイテムに心惹かれて購入した場合の、
予備収納スペースまで設けることが出来たので、
お施主様の楽しみを、
大切に残せたのではないかと思います。
お引渡しの際、
お施主様と一緒の最後の作業として、
計画通りに、物を定位置に収めることが出来ました。
お施主様が、
「これなら、今後は散らかる気がしない♪」
と仰ってくださり、
その弾んだ声と明るい笑顔が、
とても印象的でした。